放射能対策サプリとしてのスピルリナ
スピルリナは天然の栄養が豊富な藻のサプリです。チェルノブイリ事故後、環境に汚染物質が多くなり食品の放射能汚染が進んでしまったベラルーシでは放射能被ばく対策が研究されて、食品として長い歴史があるスピルリナを食べることが安全と実績もあり、一番推奨されています。
スピルリナの放射能に関連の研究記事
スピルリナに関しては、ベラルーシなどの被災地を中心に数多くの研究者によって臨床実験がされているが、おおまかには下記7つの研究成果に集約される。
(1) 放射性物質の体内からの排出
(2) 免疫細胞の活性化
(3) 放射能アレルギー反応の減少
(4) 白血球と骨髄細胞の回復
(5) 化学療法と放射線治療から守る力
(6) 放射線による腸の疾患を正常化
(7) 抗酸化作用と炎症を抑える作用
放射能対策としてのスピルリナ
チェルノブイリ事故後、ベラルーシでは食の放射能汚染による内部被ばく対策サプリメントとしてスピルリナを食べることが推奨されてきました。下記の引用のように1999年までにベラルーシで行われた学会で、スピルリナを食べることで、「セシウム137」や「ストロンチウム90」のような放射性物質の排出を促進したり、免疫力を強化したりする働きの情報について研究者によって発表されました。
放射性物質の排出を促進
論文引用
ベラルーシの医者によるチェルノブイリ事故の影響を受けた人に対する調査が行われ、スピルリナを食べることによって長期間にわたる子供の低線量被曝に関して、放射能を減らす効果が見ることができるという結果を報告している。チェコ共和国で開催された第 6 回国際応用藻類学で、1日5gのスピルリナを摂取することで、尿におけるセシウム137が50%下がったという論文が発表された。
情報元 : 論文 The Potential Role of Spirulina in Protection against Ra diation and its Effects、著者 Amha Belay, Ph. D. 2011年3月17日
免疫力の向上で病にかからないこと。
チェルノブイリ・エイズという言葉ができるぐらいに、チェルノブイリ事故後にベラルーシなどの被災地で健康被害が増えました。それは、甲状腺がんだけでなく、免疫力の低下によって、アレルギー反応の増加、循環器系の疾患、消化器系の疾患、呼吸器系の疾患など多くの病気や健康被害の情報がウクライナセイフによって発表されています。免疫力の向上は健康を守る上でとても大切です。
下記の論文は、スピルリナを食べることによって、放射性物質によるアレルギー反応を抑えてることによる健康改善に関連する研究発表です。
論文引用
食品やその他のものによるアレルギー反応に対するスピルリナやスピルリナのエキスの効果が研究されている。
高度に放射能に汚染されたエリアに住む子どもたちのアレルギー反応を起こす抗体、免疫グロブリンEが標準よりも高い。その子どもたちに、45日間にわたりスピルリナを5g摂取することによって、正常化することがわかった。
血液中の免疫グロブリンEはアレルギーの指標に一般的に使われる。この研究は2〜5kv km²という高度に放射能汚染された地域に住んでいる35人の幼稚園の子どもを対象に実施された。
情報元 : 論文Evets LB, Belookaya T, Lyalikov S, Orehov SD, Shipulin E. Means to normalize the levels of immnoglobulin
また、この他にもスピルリナの摂取によって免疫力を高める研究が、動物実験や人の臨床実験など、多くの研究者によって複数行われているが人の臨床実験では下記のような研究記事も有名である。
科学的な実験に関する論文より引用
人の唾液の中にある免疫グロブリンAと、スピルリナの摂取量は、はっきりとした相関関係が見られた。
情報元 : 論文 Ishii K, Katoh T, Okuwaki Y, Hayashi O. Influence of dietary Spirulina platensis on IgA level in human saliva.
放射能対策としての自然由来の栄養サプリメント
放射性物質から身や健康を守るには、福島原発事故由来の放射性物質を体内に取り込まない努力と、できる限り近づかないことが一番大切です。福島原発の汚染水の問題と健康リスクは日本において未だ継続中です。しかしながら、食品での放射性物質の検出が続いている中で、どうしても外食や給食など食の放射能リスク避けることができないこともあるのではないでしょうか。
体内からの放射能排出するサプリを探すと、ペクチンをリンゴから抽出したリンゴペクチンの研究も発表されているようですが賛否両論があります。リンゴペクチンと比較すると、研究や文献の量や栄養が圧倒的にスピルリナの方があります。発表された研究結果やエビデンスが多数あり、食品としての自然由来の栄養が豊富なスピルリナを摂取する方をアップルペクチンよりもオススメしたいと思う。また、アップルペクチンも含む様々な病気を引き起す原因になる放射性物質が体内からの排出サプリの研究が深まることを期待したいと思う。
また、Tokyo DD Clinicの内海先生は、福島原発事故後に御自身の娘さんの尿検査で放射性セシウム濃度が高めにでた時に、サウナによる発汗療法と、排出系のサプリメントであるキッズカーボンとMDケイ素を服用させて、尿検査で3カ月で1/6以下にされたことを今年3月に公表されています。
また、内海先生も指摘のように、スギナもケイ素を多く含むことで有名であり、スギナ茶はケイ素の摂取も期待でき、ミネラルバランスにとんだ解毒剤とも期待されてもいる。
ただ残念ながら、福島原発事故の影響が受けていない産地を探すと徳島産、北海道産および青森産のスギナがあるのですが、ゲルマニウム半導体検出器で検査すると、セシウム137 が0.8〜6ベクレル/kg検出してしまうのである。おそらく大気内核実験やチェルノブイリ事故の影響のセシウム137を猛烈に吸着してしまうからではないかと思うが、放射性物質が検出してるものをお茶として飲むことはホワイトフーとしては健康面を考慮するとオススメすることはできない。
また、チェルノブイリ事故後、汚染環境におかれたベラルーシでは放射能被ばく対策が研究されてサプリメントとしては、栄養が豊富なスピルリナを食べることが一番推奨されてきました。
スピルリナが放射能対策で人気がある理由
(1) 放射性物質の体内からの排出
(2) 免疫力の向上で病にかからないこと。
(3) 抗酸化作用があること。
スピルリナの栄養面や免疫力の向上などのメリットについて、国内外で多くの研究論文や関連記事が発表されていますが、特に放射能と免疫力の向上に関する研究について、下記にリサーチできる限りでまとめてみました。動物および人間が放射線によって起こる健康問題を改善したり、体内からの放射性セシウムを排出したり、着目するに値する研究が多いのが特徴です。
チェルノブイリ事故による汚染環境の対策としての科学的なアプローチの研究も多く発表されており、チェルノブイリ事故と同じ汚染環境レベル7と認定された福島原発事故に直面している日本でも多くを学ぶことができると思う。食品としての栄養面でもプラス面が多く、日々の食生活に1日5gを目処にスピルリナを食べることを検討してみてはいかがでしょうか。
体内に蓄積された放射能を体外へ排出
科学的な研究に関する記事引用:
チェルノブイリ事故後、ロシアとウクライナ共和国の放射能汚染地域には、今も400万人の人が住んでいて、1万1000平方マイルを超える地域の水、土壌、食料は完全に汚染されています。
原発事故の汚染被害を受けた16万人の子供を含む150万人の人が早・流産、白血病、ガン、甲状腺障害、貧血、失明、免疫の減少などの放射能障害に苦しんでいるのです。これらの放射能障害は、チェルノブイリ・エイズと呼ばれています。潜伏期間が長く、いつ発病するかわからないからです。
甲状腺ガンなどは、発病までに時間がかかり、事故から数年たって、その危険性は高まっていると言われています。なかでも、子どもの放射能障害が急速に増加しています。その多くは甲状腺がんや白血病です。
以前、ベトナム戦争で使われた枯葉剤の後遺症で苦しむ子供たちにスピルリナを飲むことが治療に使われ、その時のスピルリナを摂取することで治療効果が見ることができたため、話題になったことがありました。そこで、白ロシア共和国(現在のベラルーシ)の保険省の放射線医療研究所はスピルリナを研究していました。ベラルーシの彼らの研究の結果、スピルリナを摂取することで体内に蓄積された放射線を体外へ出るのに効果的であるという結論が出されました。
ベラルーシのミンスクの子供血液センターでは、放射能汚染が原因で白血病に苦しむ子供たちに薬物治療と併行して、スピルリナが食べることになりました。医師団はスピルリナを摂取することで免疫効果を高めるすぐれた栄養補助剤として働くことを報告しています。その効果はめざましいもの見ることができました。同時に、スピルリナを摂取することによって薬による腎臓、肝臓障害が軽減できることも明らかにされたのです。また、子供たちの体内の放射能セシウムを体外に出ることも確認されているようです。
ポーランド国境に近いグロドノ市周辺の三歳から七歳の就学前の子供たちは、チェルノブイリ事故とガラス工場の鉛公害汚染にずっと悩まされてきたのです。そのうちの49人の子供たちに、45日間スピルリナが毎日5〜7粒を摂取させました。
その結果、素晴らしいことに異常に低下していた免疫細胞のT細胞の活性が上昇し、生体活動の活性をたかめる有用ホルモンのレベルが上昇したのです。さらに、83%の子供たちの尿中に放射能が検出されていたのですが、45日間のスピルリナを食べた後の検査では、放射能を体内から排出していることが認められました。
また、ロシアのグロドネンスキー国立医学研究所でも、放射能汚染されたところに住んでいた児童270人について行った研究で、放射能によるアレルギー反応が減少されたことが明らかになっています。血液中のイムノグロブリンE(IgE)レベルという数値の上昇がアレルギー反応の特徴ですが、スピルリナを食べることによってIgEレベルを正常化する効果が見られたのです。
:以上、記事の引用終了
情報元 : 著書 究極の完全食品 スピルリナ 著者富山医科薬科大学 教授 医学博士 済木育夫
骨髄と血液細胞における放射線防護の効果
癌の放射線治療や化学療法は体に負荷や副作用が強いことは広く知られていますが、スピルリナがそれらの副作用を抑える研究が行われました。下記の記事に関しては福島原発事故だけでなく、放射線治療など癌に関する治療への補助的な適応が期待される。
科学的な研究の記事からの引用:
1994年マレーシアで開催された藻類バイオテクノロジーの第2回アジア・パシフィック・カンファレンスで報告された論文記事の中で、正常なマウス、ガンマ線を浴びせたマウス、元気のないマウスの末梢血と骨髄前駆細胞に対するスピルリナのCフィコシアニンと多糖類エキスの効果について、中国人の科学者が報告した。スピルリナのCフィコシアニンと多糖類エキスは、白血球と骨髄細胞の数を回復させる効果がみられた。また、放射性が照射されて元気がなかった無気力な状態も、減少がみられた。
Radiat Biol Radioecolで発表された論文記事で、シンクロホスファミド(抗がん剤)を投与されたり、やコバルト60のガンマ線を照射したりされたマウスや犬の造血に関するシステム(骨髄)に対する、スピルリナの多糖類エキスの効果についての研究が2001年にウクライナの研究者によって報告された。
kgあたり30〜60mgのピルリナの多糖類エキスの投与で、マウスの骨髄における白血球とDNAのレベルが増加した。kgあたり12mgのスピルリナの多糖類エキスの摂取で、犬の骨髄における血液と有核細胞における赤血球、白血球、およびヘモグロビンが増加した。
著者は、スピルリナの多糖類エキスは、化学療法と放射線治療から守る力がある。そして、癌の治療に加えることができるかもしれないと結論づけた。類似した研究として、ガンマ線被ばくに対する効果として、1988年Quishen等によってこの研究よりも先に発表されていることがわかった。
放射線の影響に対するスピルリナの利点
放射線の影響で最も重要で長期間にわたる影響は、(1)免疫力の低下、(2)酸化ストレス、(3)癌の3つである。
多くの動物実験やいくつかの人間の臨床実験によって、スピルリナは免疫システムの調子を整えて、強い抗酸化作用と炎症を抑える効果が見ることができた。また、いくつかの研究は抗癌の効果も見ることができた。これらの研究は“Spirulina in Human Health and Nutrition”という本にまとめられている。
上記以外で健康上の利点になりえることとしては、ビタミンA(βカロチン)、鉄分、ビタミンB12 、希少な必須脂肪酸、ガンマ・リノレン酸が含まれている。そして、スピルリナには、フィコシアニンが多く含まれており、健康上の利点になりえる青色色素が含まれていることである。
:以上、記事の引用終了
情報元 : 記事 The Potential Role of Spirulina in Protection against Radiation and its Effects、著者 Amha Belay, Ph. D.