不検出と検出限界値のからくり

厚生労働省が2012年4月1日に施行した、食品中の放射性物質の新たな基準値。この基準をクリアした食品はスーパーなどで販売され、みなさんの食卓に並んでいます。また、レストランなどで提供される食品も同様です。さらに近年では、ホワイトフードのように、企業が社内や第三者機関などで独自の厳しい基準による放射能検査を行い、不検出が確認できたものを販売するケースも増えています。

しかし、この「不検出」には「検出限界値」が大きく関わっていることをご存知でしょうか?同じ食品でも、検出限界値が異なると検査結果が変わってしまいます。そこで再度、食品における放射性物質の基準と検出限界値についてまとめてみました。改めて「食の安全性」を意識していただくきっかけになればと思います。

  • ほんとうに安全なの?
    食品における放射性物質の基準値

    食品中の放射性物質の新たな国の基準値(2012年4月1日施行)食品中の放射性物質の新たな国の基準値(2012年4月1日施行)

  • 実際の食べ物に置き換えた場合の内部被曝量
    例えばお刺身の場合ですと、1kgあたり100ベクレルまでの放射性物質であれば販売することができてしまいます。(一般食品の国の基準値)
    お刺身を1度に1kgも食べることはないですが、一般に販売されている容量である500g,250gに置き換えて含まれる放射性物質を見てみると、
    ・500gあたり50ベクレル以下の放射性物質
    ・250gあたり25ベクレル以下の放射性物質
    が含まれていることになります。
    現在の国の基準では、刺身1パック(250gの場合)
    で、放射性物質を最大で25ベクレル身体に摂りこむ(内部被曝する)ことになります。
    年1回ストロンチウム検査

  • 不検出でも注意が必要!トリックが多い「検出限界値」

    検出限界値とは?
    検査時に何ベクレルまで放射性物質を測るかという基準のこと。検出限界値が低ければ低いほど、測定に時間がかかります。現在市販されている食品は、各検査機関によって設定されている検出限界値が異なるため、不検出(ND)となっていたとしても、一概に安心とは言えません。
    国内各社の放射能検査における検出限界値(2016年4月1日現在)国内各社の放射能検査における検出限界値(2016年4月1日現在)
  • 各社で異なる出荷基準値
    国が定めた基準値を踏まえ、各社独自に「出荷基準値」というものを設けています。これは、放射能検査の結果、食品に含まれる放射性物質が基準値以下であれば、出荷を行えるというものになります。
    下記グラフのP社、R社のように、品目別に基準値が定められています。ホワイトフードでは出荷基準値も検出限界値同様0.5Bq/kgと定め、それを超えたものは出荷しておりません。
    国内各社の放射能検査における出荷自主基準値(2016年4月1日現在)国内各社の放射能検査における出荷自主基準値(2016年4月1日現在)
  • 同じ食品でも検出限界値によって結果が変わる?!
    例えば、1kgあたり10ベクレルの放射性セシウムが含まれた牛乳も、検出限界値によって検出/不検出の結果が変わってしまいます。このため、たとえ不検出(ND)であったとしても、検出限界値は気にした方が良いのです。
    国内各社の放射能検査における検出限界値(2016年4月1日現在)
  • ホワイトフードでは
    全ての商品において0.5Bq/kgを徹底

    食品中の放射性物質の新たな国の基準値(2012年4月1日施行)

    ホワイトフードでは福島原発事故以前と同等な安全性を担保するため、検出限界値を0.5Bq/kgと定め、全商品を放射能検査検査し不検出を確認できたもののみを販売しております。検査結果については、サイト上にて毎週公表しております。

    食品の放射能検査についてはこちら



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