茨城県の食品の放射能汚染について
2016年厚生労働省が発表したデータによると、茨城県の食品の検出限界値の平均は22.9Bq/kgでした。検出限界値が22.9Bq/kgととても高いにもかかわらず、計605検体から放射能が検出されました。
茨城県の食品の中で、もっとも高い放射能汚染が確認されたのは高萩市のイノシシ肉で、放射性セシウム134が18.1Bq/kg、放射性セシウム137が91.6Bq/kg、合計で国の基準100Bq/kgを上回る110Bq/kg検出されています。また、市町村名は書かれていませんが、原木栽培のシイタケからも放射性セシウム134が13Bq/kg、放射性セシウム137が79Bq/kg、合計で93Bq/kgもの放射能が検出されています。
山は放射能がたまりやすい場所ではありますが、福島第一原子力発電所の事故から6年が経ち、しかも福島原子力発電所のある福島県ではなく、遠く離れた茨城県でもこれだけ高い数値の放射能汚染が確認されているということは、深刻に受け止めなくてはならない現実ではないかと思います。
茨城県の食品の放射能汚染に関しては、山の動植物だけではなく、海産物への放射能汚染も心配されます。茨城県日立市沖のクロダイからも、放射性セシウム134が11.5Bq/kg、放射性セシウム137が68.8Bq/kg、合計で80Bq/kgもの放射能が検出されています。クロダイは、食用としても人気の高い魚ですが、水深50ｍよりも浅い海域に生息しており、比較的汚染にも強く、環境へも適応しやすい魚ということなので、放射能の影響を受けやすいと言えるのかもしれません。また、茨城県牛久沼のウナギからも放射性セシウム134が7.31Bq/kg、放射性セシウム137が43.7Bq/kg、合計で51Bq/kg検出されています。
茨城県内の食品からも未だに放射性セシウム134が検出されているということは、放射性セシウム134の半減期が約2年ということを考えると、福島第一原発事故で多大な影響を受けているのは、福島県・福島県民のみなさまだけではないということがよく分かります。
福島第一原子力発電所の事故から6年、事故の影響も薄れ、食品の放射能汚染問題も落ち着いて来たかのように見えますが、厚生労働省が発表しているデータを見ても、まだまだあの事故が収束したとは言えない状況だと思います。
妊婦さんや、小さなお子さんのいらっしゃるご家庭では特に、食品の放射能汚染に関して今一度考えて頂けたらと思います。ぜひ、産地に気を付け、放射能検査で不検出だった食品をお選び頂き、まだまだ続く内部被ばくの可能性から、ご自身やご家族の身を守って頂きたいと思います。
茨城県の放射能汚染について（2016年まとめ）
■茨城県の放射能検査地図（市町村別） 
地図の画像を拡大表示する
■茨城県の放射能検査結果 
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山菜の放射能検査地図（2016年）情報ソース
厚生労働省
平成27年度月別検査結果
http://www.mhlw.go.jp/stf/kinkyu/0000084439.html
平成28年度月別検査結果
http://www.mhlw.go.jp/stf/kinkyu/0000084439.html
放射能汚染から健康を守るためのポイント
① 放射能汚染された食品を避けること。
産地を調べたり、放射能検査をしたり、極力安全な魚を食べる事が大切です。放射性物質を食品を通して、体に取り入れてしまい、放射線を体の中から浴びることを内部被ばくと言われており、外部被ばくよりも影響が大きいと言われております。事故後５年近くたちましたので、一部の地域を除いてい外部被曝ばくよりも、食べ物による内部被ばくをいかに少なくするのかということが大切です。
② 魚は塩ゆですると、放射性セシウムが70％除去可能
チェルノブイリ事故後、多くの食品が汚染してしまったベラルーシでは、調理法によって放射性物質をいかに少なくするのかという研究がさかんに行われました。その中でもとても効果があったのが、「塩ゆで」です。魚や肉に関しては、塩ゆですることによって放射性セシウムが70％排除でき、ジャガイモは塩ゆでで45％排除できることが論文で発表されています。
（詳しい情報はこちら）
③ 排出・免疫向上系サプリのスピルリナを摂取
上記の①と②の記載のように、一番良いのは放射性物質を体に取り入れないことです。ただ、外食や給食などを食べざるを得ないときは、キッズカーボンのような放射性物質を排出するサプリメントや、免疫力を高めるサプリメントも検討されると良いと考えております。
スピルリナは放射性セシウムを排出すると言われているだけでなく、免疫力を高める力があるという論文もあり、下記のリンクで論文やエビデンスをまとめてみました。ただ、スピルリナは藻のため特殊な匂いがします。そのため継続的に飲むことが辛い方向けに、ホワイトフードではおいしく召し上がれるサプリメント・クッキーをご用意しました。
（サプリメントの論文やスピルリナ・クッキーについて詳しくはこちら）
