(1)ストロンチウム汚染状況地図【アメリカ政府の発表データを基に作成】
Sr90は多くの拠点で検出されておりますので、関東のところの数値だけ列記致します。
神奈川県
横須賀 15.83Bq/kg、平塚 10.62Bq/kg 相模原市 5.14Bq/kg
(相模原市を上野原市と表記しておりましたが、地名の間違いでございました。大変申し訳御座いません。)
千葉県
成田市A 18.60Bq/kg、成田市B 11.30Bq/kg、香取市 8.00Bq/kg
茨城県
龍ヶ崎市 4.45Bq/kg、神栖市 5.64Bq/kg
栃木県
小山市 7.02Bq/kg、栃木市 18.10Bq/kg、鹿沼市 3.03Bq/kg
日光市 5.2Bq/kg
群馬県 34.68B/kg
など、他多数ございました。続編をリリース予定です。
(2)京都大学 原子炉実験所の小出裕章助教の見解
①陸上の汚染について
ストロンチムは殆どはというよりは、日本中、世界中全部に存在しているわけですし、今回DOEのデータを見ると、殆どは大気内核実験の残りというかその影響かと思います。
ただし、ホワイトフードさんが作ってくれた地図をみると、福島を中心にして、何か汚染が高い棒グラフになっているわけですが、高いように私には見えますし、それも言ってみれば当然のこと。ストロンチウム90も事故によって吹き出してきているわけですから、福島近辺が大気内核実験の汚染の上に上乗せされてようになっているということだと思います。
(インタビューの詳細はこちら)
②海の汚染について
セシウムも溶けやすいのですが、ストロンチウムも水に溶けやすい。そして、原子炉の炉心の中には、殆ど同量存在しているというモノなのです。ですから、原子炉が溶け落ちてしまって、落ちた炉心に4年間為す術がないまま、水をかけて冷やそうとしてきたわけですが、それが全て放射能汚染水になっています。その放射能汚染水の中には、セシウムとストロンチウムは殆ど同量存在していたはずだと思います。
ただし、セシウムという放射性物質は、水に溶けやすいけれども、一部の粘土鉱物に非常に吸着しやすいという性質を持っていまして、東京電力などは、たとえばゼオライトという粘土鉱物を通すことによって、セシウムを汚染水のなかから捕捉している、捕まえているわけです。ですから汚染水の中のセシウムはかなりの分が除去されています。
しかしストロンチムに関しては、今のところは殆ど何もやっていないという状況のわけで、放射能汚染水の中には、セシウムはかなり減っているけども、ストロンチウムは大量に存在しているという状態になっているわけです。その汚染水が毎日のように海にむかって流れでていっているわけですから、海の汚染ということに関する限りは、今度は陸の汚染とは逆にセシウムではなく、今度はストロンチムを注目しなければならいと思います。
(インタビューの詳細はこちら)
(3)ストロンチウムのリスク
ストロンチウムは骨に吸着すると、排出するのに5年間で25%しかでてこない。また、骨に吸着し、白血病の原因になると言われています。(注釈1)
(4)ストロンチウム検査の重要性
チェルノブイリ事故後に多くの被害者を出したベラルーシの学校給食では、放射性セシウムに加えて、ストロンチウムの検査もしております。同じくレベル7の原発事故を起こした日本においても、食品のストロンチウムの検査は大切であると考えております。(注釈2)
(5)ホワイトフードはストロンチウムも検査済み
ストロンチウム不検出の商品はこちらです。
注釈1:チェルノブイリ博物館の資料より
https://news.whitefood.co.jp/news/topics/1189/
注釈2:鎌仲ひとみ監督のインタビューより
https://news.whitefood.co.jp/news/interview/622/
情報ソース:US Department of Energy
http://energy.gov/downloads/us-doennsa-response-2011-fukushima-incident-data-and-documentation
(検査結果の数値がゼロおよびマイナスは、グラフには表記しておりません。オリジナルデータが経度と緯度情報で、それをプログラムを使って市町村名表記にしております。システムの方で経度と緯度情報から、一部地域を割り出せないため、一部地域は地図表記から外して処理しております。)