群馬県の食品|放射能検査地図(2016年まとめ)


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群馬県の食品の放射能汚染について

2016年厚生労働省が発表したデータによると、群馬県の食品の放射能汚染に関し、検出限界値の平均は24Bq/kgでした。検出限界値の平均が24Bq/kgととても高いにもかかわらず、計369検体から放射能が検出されました。

放射性物質を吸収しやすいと言われているきのこでは、群馬県越谷市の原木シイタケと渋川市のマイタケから、それぞれ放射性セシウム134と放射性セシウム137の合計が36Bq/kg検出されており、きのこの検出限界値が11.7Bq/kgということを考えても、この放射線量は決して少なくはないと思います。

肉類では、6月の放射線測定で牛肉から放射性セシウム134と137の合計が、最大で23Bq/kg検出される結果となっています。肉類の検出限界値は24.7Bq/kgととても高いので、牛肉の汚染もとても心配なところです。

検出限界値が高いと、それだけ放射線量が多く含まれている可能性があるので、低い検出限界値で放射線を測定し、不検出となっている食品をお選び頂ければと思います。

水産物では、2016年6月に採取されたイワナから放射性セシウム134と放射性セシウム137の合計が120Bq/kgで、国の基準値を超える量の放射線が検出されています。また、2016年5月に採取されたヤマメからは放射性セシウム134と放射性セシウム137の合計が90Bq/kg検出される結果となっており、1月に採取されたワカサギからも合計で71Bq/kg検出される結果となっています。

水産物の検出限界値が12.1Bq/kgと高いにも関わらず、上記の魚の測定結果では放射性セシウム134も検出されており、福島第一原発事故で放出された放射性物質が群馬県にも多大な影響を与えていることがうかがえます。

このように、厚生労働省が発表している情報でも、群馬県で様々な食品から放射性物質が検出されているという測定結果が出ています。

また、2016年厚生労働省が発表しているデータのなかで、群馬県の食品で最も放射能汚染が高いのは、2016年10月に発表されたムラサキシメジでした。このムラサキシメジからは、放射性セシウム134が280Bq/kg、放射性セシウム137が1,700Bq/kg、合計で2000Bq/kgという莫大な放射能が検出されています。

その他にも、イノシシ肉やツキノワグマ肉、ニホンジカ肉などの野生鳥獣肉からも、国の基準を上回る高い放射能汚染が検出されています。イノシシ肉では、群馬県片品村で最大で放射性セシウム134が26.1Bq/kg、放射性セシウム137が131Bq/kg、合計で160Bq/kg検出されています。

群馬県桐生市・昭和村・みなかみ町・安中市・前橋市・中之条町・沼田市・みどり市では、ツキノワグマ肉から放射能汚染が検出されており、その中でも最も高い放射能汚染が検出されたのは桐生市で、放射性セシウム134が77.1Bq/kg、放射性セシウム137が363Bq/kg、合計で440Bq/kgも検出されています。

また、ニホンジカ肉では群馬県前橋市で最も高い放射能汚染が検出されており、放射性セシウム134が44.6Bq/kg、放射性セシウム137が224Bq/kg、合計で270Bq/kg検出されています。

福島第一原子力発電所の事故から5年が経っていた2016年でもこれだけたくさんの食品から放射能汚染が確認されています。食品を選ぶ際には産地を確認し、低い検出限界値で放射性物質が不検出なものをお選び頂いて、内部被ばくを避け、ご自身やご家族の健康をお守り頂きたいと思います。

栃木県の放射能汚染について(2016年まとめ)

■群馬県の放射能検査地図(市町村別) 群馬県の放射能検査地図(市町村別) 地図の画像を拡大表示する

■群馬県の放射能検査結果 群馬県の放射能検査結果 グラフの画像を拡大表示する

群馬県の放射能検査結果 の放射能検査地図(2016年)情報ソース

厚生労働省
平成27年度月別検査結果
http://www.mhlw.go.jp/stf/kinkyu/0000084439.html
平成28年度月別検査結果
http://www.mhlw.go.jp/stf/kinkyu/0000123454.html

 

 

放射能汚染から健康を守るためのポイント

① 放射能汚染された食品を避けること。

産地を調べたり、放射能検査をしたり、極力安全な魚を食べる事が大切です。放射性物質を食品を通して、体に取り入れてしまい、放射線を体の中から浴びることを内部被ばくと言われており、外部被ばくよりも影響が大きいと言われております。事故後5年近くたちましたので、一部の地域を除いてい外部被曝ばくよりも、食べ物による内部被ばくをいかに少なくするのかということが大切です。

② 魚は塩ゆですると、放射性セシウムが70%除去可能

チェルノブイリ事故後、多くの食品が汚染してしまったベラルーシでは、調理法によって放射性物質をいかに少なくするのかという研究がさかんに行われました。その中でもとても効果があったのが、「塩ゆで」です。魚や肉に関しては、塩ゆですることによって放射性セシウムが70%排除でき、ジャガイモは塩ゆでで45%排除できることが論文で発表されています。

(詳しい情報はこちら

③ 排出・免疫向上系サプリのスピルリナを摂取

上記の①と②の記載のように、一番良いのは放射性物質を体に取り入れないことです。ただ、外食や給食などを食べざるを得ないときは、キッズカーボンのような放射性物質を排出するサプリメントや、免疫力を高めるサプリメントも検討されると良いと考えております。

スピルリナは放射性セシウムを排出すると言われているだけでなく、免疫力を高める力があるという論文もあり、下記のリンクで論文やエビデンスをまとめてみました。ただ、スピルリナは藻のため特殊な匂いがします。そのため継続的に飲むことが辛い方向けに、ホワイトフードではおいしく召し上がれるサプリメント・クッキーをご用意しました。

(サプリメントの論文やスピルリナ・クッキーについて詳しくはこちら