千葉県の食品|放射能検査地図(2016年まとめ)


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千葉県の食品の放射能汚染について

2016年厚生労働省が発表したデータによると、千葉県の食品の放射能汚染に関し、検出限界値の平均は19.5Bq/kgでした。検出限界値の平均が19.5Bq/kgととても高いにもかかわらず、計710検体から放射能が検出されました。

福島第一原発事故後5年が経っているにもかかわらず、千葉県の様々な食品で放射能汚染が確認されており、中にはとても高い数値の放射能が検出されている食品もあります。

千葉県の魚の放射能汚染について

千葉県の放射能測定数値が高い食品として、海産物は検出限界値が12.1Bq/kgと高いにも関わらず、淡水魚からもっとも高い数値の放射能が検出されています。

千葉県柏市のコイからは、最大で放射性セシウム134が21.1Bq/kg、放射性セシウム137が103Bq/kg、合計で120Bq/kgという国の基準値を超える高い数値の放射能が検出されており、同じく柏市のギンブナからは、最大で放射性セシウム134が12Bq/kg、放射性セシウム137が65.4Bq/kg、合計で77Bq/kgというこちらも高い数値の放射能が検出される結果となっています。

千葉県柏市手賀沼のウナギからは、最大で放射性セシウム134が11.2Bq/kg、放射性セシウム137が80.6Bq/kg、合計で92Bq/kg検出されています。その他海の魚からも放射性物質が検出されており、千葉県銚子市九十九里沖のスズキからも放射性セシウム134が1.64Bq/kg、放射性セシウム137が9Bq/kg、合計が11Bq/kgという放射能汚染が確認されています。

福島第一原子力発電所の事故後、海への放射能汚染水流出問題などで、海が放射性物質で汚染されていることはニュースなどでも何度となく取り上げられていますが、事故時に風に乗って千葉県まで飛来した放射性物質が、雨によって大量に土壌に降り注いだ結果、沼や河川などの淡水域にも放射能に汚染された土壌が大量に流されました。

その結果、海だけではなく、河川や湖沼などの淡水域も深刻な放射能汚染による環境破壊をもたらされており、福島の事故は、福島県内にとどまらず千葉県でも色々な環境や状況にも多大な影響を与えています。福島第一原子力発電所の事故から5年も経った時点での千葉県内の食品の検査結果で、未だに様々な食品から半減期が約2年と短い放射性セシウム134が検出されていることからも、福島第一原子力発電所の事故が千葉県に与えた放射能汚染の影響の大きさがよく分かります。

千葉県海産物の放射能汚染ワースト10(放射性セシウム134と放射性セシウム137の合計の平均値)

ワースト 品目 検出検体数 平均値(ベクレル/kg)
1位 カムルチー 1 44.0
2位 ギンブナ 20 30.0
3位 コイ 16 27.0
4位 ウナギ 14 20.2
5位 タモロコ 2 19.9
6位 スゴモロコ 1 19.0
7位 モツゴ 11 16.0
7位 スジエビ 16 16.0
9位 キンブナ 1 11.0
10位 テナガエビ 2 8.2

千葉県の農産物等の放射能汚染について

千葉県内の果物の放射能汚染の検査結果については、検出限界値が12Bq/kgと高いにもかかわらず、千葉県白井市のみかんからは放射性セシウム134と放射性セシウム137の合計で7Bq/kgの放射能汚染が確認されています。野菜については、サツマイモから放射性セシウム134と放射性137の合計で1.1Bq/kgの放射能が検出され、レンコンからは合計で2.3Bq/kg検出されるという結果が出ています。野菜も検出限界値が11.5Bq/kgであることを考えると、決してわずかな放射線量とは言えないのではないかと思います。

千葉県野菜の放射能汚染ワースト10(放射性セシウム134と放射性セシウム137の合計の平均値)

ワースト 品目 検出検体数 平均値(ベクレル/kg)
1位 レンコン 1 2.3
2位 コマツナ 1 0.63

また、千葉県匝瑳市の原木シイタケからも放射性セシウム134が9.27Bq/kg、放射性セシウム137が54.2Bq/kg、合計で62Bq/kg検出されており、富津市のナメコからは、放射性セシウム134が3.15Bq/kg、放射性セシウム137が22.8Bq/kg、合計で26Bq/kgの放射線が検出しています。千葉県君津市のイノシシ肉からは、最大で放射性セシウム134が14.1Bq/kg、放射性セシウム137が82.5Bq/kg、合計が97Bq/kgという高い数値の放射線が検出されており、千葉県印西市では、タケノコから放射性セシウム134が11.9Bq/kg、放射性セシウム137が56.4Bq/kg、合計で68Bq/kgの放射線が検出されています。

このように、厚生労働省の発表しているデータを見ても、福島第一原子力発電所の事故が千葉県に与えた影響は、海だけではなく、山の動植物や農産物にも及んでいることが分かります。

千葉県きのこの放射能汚染ワースト10(放射性セシウム134と放射性セシウム137の合計の平均値)

ワースト 品目 検出検体数 平均値(ベクレル/kg)
1位 シイタケ 4 37.8
2位 原木シイタケ 259 12.8
3位 ナメコ 8 11.1

放射能検査をしている食品であっても、検出限界値が高いとその食品からも検出限界値以下では放射性物質が検出される可能性があります。しっかりと低い検出限界値で検査されている食品を選び、ご自身やご家族の健康をお守りください。事故後5年が経ってもなお千葉県内の様々な食品から放射性物質が検出されているという現状をふまえ、内部被ばくを避け、ご自身やご家族の健康を守るために、食品を選ぶ際には産地はどこなのか、その食品が放射能検査された食品なのか、低い検出限界値で検査されているのかなどの情報を収集し、安全な食品をお選びいただきたいと思います。

ホワイトフードでは厚生労働省が発表しているデータをもとに、食品の放射能汚染地図を作成しております。
また、内部被ばくとともに、万が一に備えるために「ただ今の空間線量」も公開しておりますので、ぜひご参考になさって下さい。

食品の放射能汚染地図 → https://news.whitefood.co.jp/news/foodmap/
ただ今の空間線量 → https://news.whitefood.co.jp/radiationmap/

千葉県の放射能汚染について(2016年まとめ)

■千葉県の放射能検査地図(市町村別) 千葉県の放射能検査地図(市町村別) 地図の画像を拡大表示する

■千葉県の放射能検査結果 千葉県の放射能検査結果 グラフの画像を拡大表示する

千葉県の放射能検査結果 の放射能検査地図(2016年)情報ソース

厚生労働省
平成27年度月別検査結果
http://www.mhlw.go.jp/stf/kinkyu/0000084439.html
平成28年度月別検査結果
http://www.mhlw.go.jp/stf/kinkyu/0000123454.html

 

 

放射能汚染から健康を守るためのポイント

① 放射能汚染された食品を避けること。

産地を調べたり、放射能検査をしたり、極力安全な魚を食べる事が大切です。放射性物質を食品を通して、体に取り入れてしまい、放射線を体の中から浴びることを内部被ばくと言われており、外部被ばくよりも影響が大きいと言われております。事故後5年近くたちましたので、一部の地域を除いてい外部被曝ばくよりも、食べ物による内部被ばくをいかに少なくするのかということが大切です。

② 魚は塩ゆですると、放射性セシウムが70%除去可能

チェルノブイリ事故後、多くの食品が汚染してしまったベラルーシでは、調理法によって放射性物質をいかに少なくするのかという研究がさかんに行われました。その中でもとても効果があったのが、「塩ゆで」です。魚や肉に関しては、塩ゆですることによって放射性セシウムが70%排除でき、ジャガイモは塩ゆでで45%排除できることが論文で発表されています。

(詳しい情報はこちら

③ 排出・免疫向上系サプリのスピルリナを摂取

上記の①と②の記載のように、一番良いのは放射性物質を体に取り入れないことです。ただ、外食や給食などを食べざるを得ないときは、キッズカーボンのような放射性物質を排出するサプリメントや、免疫力を高めるサプリメントも検討されると良いと考えております。

スピルリナは放射性セシウムを排出すると言われているだけでなく、免疫力を高める力があるという論文もあり、下記のリンクで論文やエビデンスをまとめてみました。ただ、スピルリナは藻のため特殊な匂いがします。そのため継続的に飲むことが辛い方向けに、ホワイトフードではおいしく召し上がれるサプリメント・クッキーをご用意しました。

(サプリメントの論文やスピルリナ・クッキーについて詳しくはこちら