野生鳥獣肉|放射能検査地図(2017年上半期)


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放射能検査地図の目的について

2017年上半期に厚生労働省が発表したデータをもとに、セシウムが検出された野生鳥獣肉を抜き出し、日本地図に表示しました。

※2017年上半期に厚生労働省が発表したデータによると、野生鳥獣肉の放射能汚染に関し、検出限界値の平均は15.0Bq/kgでした。 検出限界値が15.0Bq/kgととても高いにもかかわらず、計350検体から放射能が検出されました。

2017年上半期の野生鳥獣肉放射能測定のデータの中で、最も放射能汚染が高かったのは、2017年1月に発表された福島県二本松市のイノシシ肉で、放射性セシウム134が556Bq/kg、放射性セシウム137が3,430Bq/kg、合計で4,000Bq/kgというとてつもなく高い数値の放射能が検出されています。

福島県内では、二本松市以外にも田村町のイノシシ肉からも放射性セシウム134が458Bq/kg、放射性セシウム137が2,720Bq/kg、合計で3,200Bq/kgというとても高い数値の放射能汚染が確認されています。

福島県以外の野生鳥獣肉からも高い数値の放射能汚染が確認されており、群馬県片品村のイノシシ肉からは放射性セシウム134と137の合計で290Bq/kg検出され、岩手県の平泉町のヤマドリ肉からは、合計で220Bq/kg検出されています。

2011年3月の福島第一原発事故からすでに6年以上が経ちますが、福島県をはじめ、東北から関東にかけての野生鳥獣肉から未だにとても高い数値の放射能が検出されていることを考えると、2011年事故当時にどれほどの放射能が放出されたか想像に難くないと思います。

野生鳥獣肉の中でも、特にイノシシ肉の汚染が顕著ですが、イノシシが放射能汚染されやすいのは、一説には汚染された植物、木の実、小動物を食べているからと考えられているようです。
イノシシがこれほど放射能汚染されるといことは、そのエサとなっている動植物もかなり汚染されていると考えざるを得ないのではないでしょうか。

福島第一原発事故から6年、大幅に除染は進んでおり、確実に復興に向かっていると言われていますが、この厚生労働省のデータを見て、とても厳しい現実を目の当たりにしたような気がします。

野生鳥獣肉の放射能汚染ワースト29

都道府県 市町村 品目名 Cs-134
(Bq/kg)
Cs-137
(Bq/kg)
Cs合計
(Bq/kg)
1 福島県 二本松市 イノシシ肉 566 3,430 4,000
2 福島県 二本松市 イノシシ肉 322 1,880 2,200
3 福島県 須賀川市 イノシシ肉 133 840 970
4 福島県 二本松市 イノシシ肉 133 804 940
5 福島県 二本松市 イノシシ肉 124 731 860
6 福島県 相馬市 イノシシ肉 111 620 730
7 福島県 二本松市 イノシシ肉 80 504 580
8 福島県 二本松市 イノシシ肉 84 485 570
9 福島県 二本松市 イノシシ肉 76 454 530
10 福島県 須賀川市 イノシシ肉 76 445 520
11 福島県 須賀川市 イノシシ肉 71 445 520
12 福島県 須賀川市 イノシシ肉 75 439 510
13 福島県 二本松市 イノシシ肉 70 415 480
14 福島県 須賀川市 イノシシ肉 67 402 470
15 福島県 須賀川市 イノシシ肉 68 382 450
16 福島県 二本松市 イノシシ肉 64 365 430
17 福島県 須賀川市 イノシシ肉 60 366 430
18 福島県 二本松市 イノシシ肉 56 343 400
19 福島県 田村市 イノシシ肉 57 336 390
20 福島県 二本松市 イノシシ肉 42 278 320
21 福島県 三春町 イノシシ肉 45 269 310
22 福島県 田村市 イノシシ肉 44 242 290
23 群馬県 片品村 イノシシ肉 37 249 290
24 福島県 二本松市 イノシシ肉 39 240 280
25 福島県 二本松市 イノシシ肉 39 243 280
26 群馬県 富岡市 イノシシ肉 34 246 280
27 群馬県 中之条町 ツキノワグマ肉 35 242 280
28 福島県 相馬市 イノシシ肉 40 232 270
29 群馬県 渋川市 イノシシ肉 35 235 270

野生鳥獣肉の放射能汚染について

■野生鳥獣肉の放射能検査地図(市町村別)野生鳥獣肉の放射能検査地図(市町村別) 地図の画像を拡大表示する

■野生鳥獣肉の放射能検査地図(都道府県別)野生鳥獣肉の放射能検査地図(都道府県別) 地図の画像を拡大表示する

■野生鳥獣肉の放射能検査結果野生鳥獣肉の品目別の放射能検査結果 グラフの画像を拡大表示する


野生鳥獣肉の放射能検査地図(2017年)情報ソース

厚生労働省
平成28年度月別検査結果
http://www.mhlw.go.jp/stf/kinkyu/0000123454.html

平成29年度月別検査結果
http://www.mhlw.go.jp/stf/kinkyu/0000164036.html

 

放射能汚染から健康を守るためのポイント

① 放射能汚染された食品を避けること。

産地を調べたり、放射能検査をしたり、極力安全な魚を食べる事が大切です。放射性物質を食品を通して、体に取り入れてしまい、放射線を体の中から浴びることを内部被ばくと言われており、外部被ばくよりも影響が大きいと言われております。事故後5年近くたちましたので、一部の地域を除いてい外部被曝ばくよりも、食べ物による内部被ばくをいかに少なくするのかということが大切です。

② 魚は塩ゆですると、放射性セシウムが70%除去可能

チェルノブイリ事故後、多くの食品が汚染してしまったベラルーシでは、調理法によって放射性物質をいかに少なくするのかという研究がさかんに行われました。その中でもとても効果があったのが、「塩ゆで」です。魚や肉に関しては、塩ゆですることによって放射性セシウムが70%排除でき、ジャガイモは塩ゆでで45%排除できることが論文で発表されています。

(詳しい情報はこちら

③ 排出・免疫向上系サプリのスピルリナを摂取

上記の①と②の記載のように、一番良いのは放射性物質を体に取り入れないことです。ただ、外食や給食などを食べざるを得ないときは、キッズカーボンのような放射性物質を排出するサプリメントや、免疫力を高めるサプリメントも検討されると良いと考えております。

スピルリナは放射性セシウムを排出すると言われているだけでなく、免疫力を高める力があるという論文もあり、下記のリンクで論文やエビデンスをまとめてみました。ただ、スピルリナは藻のため特殊な匂いがします。そのため継続的に飲むことが辛い方向けに、ホワイトフードではおいしく召し上がれるサプリメント・クッキーをご用意しました。

(サプリメントの論文やスピルリナ・クッキーについて詳しくはこちら