放射能検査地図の目的について
2017年10月厚生労働省が発表したデータをもとに、放射性セシウムが検出された食品を抜き出し、日本地図に表示しました。
※2017年10月に厚生労働省が発表したデータによると、カテゴリー別食品の放射能汚染に関し、検出限界値の平均は22.6Bq/kgでした。 検出限界値が22.6Bq/kgととても高いにもかかわらず、計730検体から放射能が検出されました。
2017年10月に厚生労働省が発表したデータの中で、最も放射能汚染数値が高かったのは、群馬県みどり市のツキノワグマ肉で、放射性セシウム134が64.1Bq/kg、放射性セシウ137 が585Bq/kg、合計で650Bq/kg検出されています。
続いて、宮城県栗原市でも、同じくツキノワグマ肉から、放射性セシウム134 が68.9Bq/kg、放射性セシウム137が540Bq/kg、合計で610Bq/kg検出されています。
野生鳥獣肉以外の食品を見てみますと、福島県伊達市の干し柿や、あんぽ柿からも、高い数値の放射性セシウムが検出されており、最大で、干し柿から、放射性セシウム134が43.6Bq/kg、放射性セシウム137が367Bq/kg、合計で410Bq/kg検出されています。
その他の地域でも、宮城県白石市のイノシシ肉からは、放射性セシウムの合計で340Bq/kg、静岡県御殿場市のキノボリイグチからは、セシウムの合計で210Bq/kg、山梨県鳴沢村のショウゲンジからは、セシウムの合計で170Bq/kg検出しています。
この情報を見ていると、福島第一原発事故から6年半以上が過ぎているにもかかわらず、いまだに広範囲で、多くの食品が汚染されていることが分かります。
半減期が約2年と短い放射性セシウム134が、いまだにこれだけ検出されていること、また、これだけの広範囲にわたって、国が定めている基準値を大きく超えている食品がたくさんあることに、改めて、福島第一原発事故の影響の大きさがうかがえると思います。
このように、食品の放射能汚染はまだまだ安心できるレベルではないと思います。
特に、妊婦さんや小さなお子様のいるご家庭では、引き続き、産地に気を付けながら、食品をお選びいただきたいと思います。
都道府県 |
市町村 |
品目名 |
Cs-134 |
Cs-137 |
Cs合計 |
|
1 |
群馬県 |
みどり市 |
ツキノワグマ肉 |
64.1 |
585 |
650 |
2 |
宮城県 |
栗原市 |
ツキノワグマ肉 |
68.9 |
540 |
610 |
3 |
福島県 |
飯舘村 |
イノシシ肉 |
54.1 |
416 |
470 |
4 |
福島県 |
伊達市 |
干し柿 |
43.6 |
367 |
410 |
5 |
福島県 |
飯舘村 |
イノシシ肉 |
42.5 |
338 |
380 |
6 |
福島県 |
伊達市 |
あんぽ柿 |
42.9 |
312 |
350 |
7 |
宮城県 |
白石市 |
イノシシ肉 |
34.4 |
304 |
340 |
8 |
福島県 |
伊達市 |
干し柿 |
25.0 |
239 |
260 |
9 |
宮城県 |
気仙沼市 |
ニホンジカ肉 |
27.4 |
223 |
250 |
10 |
静岡県 |
御殿場市 |
キノボリイグチ |
20 |
185 |
210 |
11 |
福島県 |
伊達市 |
イノシシ肉 |
20.3 |
159 |
180 |
12 |
群馬県 |
沼田市 |
ツキノワグマ肉 |
20.9 |
153 |
170 |
13 |
山梨県 |
鳴沢村 |
ショウゲンジ |
7.63 |
158 |
170 |
14 |
山梨県 |
富士河口湖町 |
ショウゲンジ |
<9.16 |
165 |
170 |
15 |
栃木県 |
日光市 |
ブラウントラウト |
17.5 |
142 |
160 |
16 |
福島県 |
郡山市 |
ツキノワグマ肉 |
19.6 |
126 |
150 |
17 |
福島県 |
伊達市 |
あんぽ柿 |
16.4 |
138 |
150 |
18 |
長野県 |
佐久市 |
ハナイグチ |
16.5 |
135 |
150 |
19 |
山梨県 |
富士吉田市 |
ショウゲンジ |
<4.68 |
153 |
150 |
20 |
福島県 |
郡山市 |
ニホンジカ肉 |
15 |
121 |
140 |
21 |
静岡県 |
小山町 |
シロヌメリイグチ |
5.49 |
121 |
130 |
22 |
埼玉県 |
横瀬町 |
ムラサキシメジ |
11.1 |
121 |
130 |
23 |
群馬県 |
渋川市 |
ニホンジカ肉 |
10.6 |
112 |
120 |
24 |
福島県 |
福島市 |
ヤマドリ肉 |
14.6 |
110 |
120 |
25 |
福島県 |
福島市 |
イノシシ肉 |
10.9 |
108 |
120 |
26 |
福島県 |
二本松市 |
ヤマメ |
16.8 |
101 |
120 |
27 |
岩手県 |
陸前高田市 |
クマ肉 |
13.6 |
101 |
110 |
28 |
福島県 |
猪苗代町 |
ツキノワグマ肉 |
16 |
90.2 |
110 |
29 |
福島県 |
伊達市 |
ヤマメ |
14.1 |
91 |
110 |
30 |
宮城県 |
大崎市 |
チャナメツムタケ |
10.3 |
104 |
110 |
カテゴリー別の放射能汚染について(2017年10月)
■カテゴリー別の放射能検査地図(県別) 地図の画像を拡大表示する
■カテゴリー別の放射能検査地図(市町村別) 地図の画像を拡大表示する
■カテゴリー別の放射能検査結果 グラフの画像を拡大表示する
2017年10月カテゴリー別放射能検査地図(2017年)情報ソース
平成29年度月別検査結果
http://www.mhlw.go.jp/stf/kinkyu/0000164036.html
放射能汚染から健康を守るためのポイント
① 放射能汚染された食品を避けること。
産地を調べたり、放射能検査をしたり、極力安全な魚を食べる事が大切です。放射性物質を食品を通して、体に取り入れてしまい、放射線を体の中から浴びることを内部被ばくと言われており、外部被ばくよりも影響が大きいと言われております。事故後5年近くたちましたので、一部の地域を除いてい外部被曝ばくよりも、食べ物による内部被ばくをいかに少なくするのかということが大切です。
② 魚は塩ゆですると、放射性セシウムが70%除去可能
チェルノブイリ事故後、多くの食品が汚染してしまったベラルーシでは、調理法によって放射性物質をいかに少なくするのかという研究がさかんに行われました。その中でもとても効果があったのが、「塩ゆで」です。魚や肉に関しては、塩ゆですることによって放射性セシウムが70%排除でき、ジャガイモは塩ゆでで45%排除できることが論文で発表されています。
(詳しい情報はこちら)
③ 排出・免疫向上系サプリのスピルリナを摂取
上記の①と②の記載のように、一番良いのは放射性物質を体に取り入れないことです。ただ、外食や給食などを食べざるを得ないときは、キッズカーボンのような放射性物質を排出するサプリメントや、免疫力を高めるサプリメントも検討されると良いと考えております。
スピルリナは放射性セシウムを排出すると言われているだけでなく、免疫力を高める力があるという論文もあり、下記のリンクで論文やエビデンスをまとめてみました。ただ、スピルリナは藻のため特殊な匂いがします。そのため継続的に飲むことが辛い方向けに、ホワイトフードではおいしく召し上がれるサプリメント・クッキーをご用意しました。
(サプリメントの論文やスピルリナ・クッキーについて詳しくはこちら)